2013年04月15日

底知れない発想力と行動力の原点とは?file.2

教育×キャリアインタビューの構想を練っていたとき
彼女の顔が浮かんだ。
高田真理さん。
京大の農学部にて「食」の研究をおこなう傍ら、
「京都を英語でガイドするサークル」で、世界からの観光客に日本文化の魅力を伝え、
学芸員の資格を取得。
大学院生の頃には、紙芝居師としても活躍。
師匠の人生を広く伝えていきたいという一心で書き上げた本が出版甲子園で見事優勝。
現在は広告代理店で働きながら、日々企画を練っている。
将来の夢の一つは「博物館をつくる」こと。

多彩なフィールドでどんどん挑戦して、
アイディアを実現に導いていく彼女の「原動力」に迫りたいと思ったのは、
もはや必然だったともいえる。
どうすれば彼女のようになれるのか?

☆☆☆☆☆

ーー高田さんは子どもの頃から、何か特別な活動に参加したりしていたのですか。

高田さん(以下敬称略):「子どもの頃から両親に博物館や科学館などによく連れていってもらっていました。
何かを「体験すること」「創ること」がとっても好きで、
工作が好きな母親の影響もあるかもしれません。
絵を描いて上手く描けたら褒めてくれました。
今でも、両親への誕生日プレゼントとして、絵手紙を送っているんですよ。」

ーー「褒めて伸ばす」子育てだったのですね。
そうした経験が「博物館をつくりたい」という思いにつながっていったのでしょうか。

高田:「そうですね、博物館の面白さをもっと色々な人に伝えたいと思っています。
博物館はもっと「魅せる」要素・「ビジネス」的な要素が必要だなぁと。
展示の仕方を工夫するなど。」

ーーなるほど。中学生以降で、今の進路に影響を与えた体験はありますか。

高田:「3週間アメリカで『高校生外交官』をするプログラムに参加したのも、
かなり影響が大きいですね。
Times Squareに色々な企業がひしめきあっているのを目の当たりにして、世界って広いんだなぁと。
異文化にふれながら、アメリカの高校生と様々なトピックでディスカッションをしたり。
その頃は英語でなかなか言いたいことを伝えきれず、もどかしいときもありました。
「日本の良さをもっと伝えたい」という思いが強くなりましたね。」

ーー「日本の良さを伝えたい」と。
それは、大学生になって「京都を英語でガイドするサークル」に
入部しようと思った理由の一つでしょうか。
そこではどんな活動をされていたのですか。

高田:「4年間で55組をガイドしました。京都にいながらにして、
色々な文化背景をもった人に出会えました。
ガイドをしながら日本の教育や結婚事情について英語で話したり。
日本や京都のことも必死で勉強したし、本当に素晴らしい経験でしたね。
あとは自ら作ったプログラムで、ヨルダンに3週間行ったことも。」

ーーヨルダン?!

高田:「ヨルダンの家庭でホームステイをしつつ、青年海外協力隊の方にお話を伺ったり。
協力隊の方のお話で印象に残っているのは、『国際協力の現場で求められるもの』と
『自分が本来、その地域の人たちに伝えたいもの』のギャップについて。
例えば、理科教材をつくれる先生を養成できるように!と思っていても、
現地ではなかなかその大切さをわかってもらえないということもあったようです。」

ーーなるほど…。そういう現状も、現地に足を踏み入れないと見えてこないですね。
大学時代もグローバルな体験を積まれて、
農学部では、カツオだしの研究をされていたんですよね?

高田:「えぇ。食育に興味があって、研究も楽しかったけれど、
私は日本の食文化や、もっと広い文化を「発信」することに興味があるのだと気付いてきて。
そこで、色々な業界にふれることができて、食育やエコやソーシャルにも関われるという点で、
広告業界で働きたいという思いが芽生えたんです。」

ーー「発信」「色々な分野にふれられる」というのがキーワードなのですね。
広告業界に向いている人ってどんな人だと思いますか。

高田:「好奇心が旺盛なこと。特に人への興味が強いこと。
しぶとく物事を観察していることだと思います。
まだまだ観察眼に関しては、修業中ですが…。
後は、『本気でこの世界を変えたい!』という”妄想力”を持ち続けることが必要だ、と
尊敬する先輩から聞いた言葉を心に留めています。」


ーーまさに高田さんそのものですね(笑)
さて、紙芝居の師匠の人生を描いた作品が、出版甲子園で優勝作品に選ばれ、
2013年秋に出版されるとお聞きしました。
ぜひ、その本のアピールをお願いいたします!


高田:「40年間、自分の好きな紙芝居を仕事にしてきた師匠ヤッサン。
弟子として、ヤッサンから聞いた人生を貫く格言を、広く伝えたいという思いで取材執筆しました。
私自身もそうですが、『やりたい仕事で喰えるようになりたい』と思っておられる方に
読んでいただけたら幸いです。」

☆☆☆☆☆


彼女の多彩な活動の中には「よいものを発信したい」という気持ちが
根本にあるような気がした。
ニューヨーク、京都ガイドのサークル、紙芝居の師匠の生き方。
新しい世界にふれたときの感動が、彼女の「アイディア実現力」の源なのではないだろうか。

そして、そんな風に素直に感動できるのは、
彼女を科学館などに連れていき、彼女の「よいところ」を褒めて可能性を広げていった
ご両親の影響もあるのだと思う。
小さい頃からそうした環境に身を置いたこそ、現在も好奇心旺盛でいられるし、
目の前のチャンスに果敢に挑戦できるのだと。

インタビューをしていて、ますます感じたのは、
彼女の中に共存している、枠にはまらず新境地を開拓していくバイタリティーと
人を包み込むような温かい人柄。

インタビュー第2弾ができることを楽しみにしつつ、
彼女の作品が世に出るのを心待ちにしている。
posted by メイリー at 23:16| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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