2013年05月19日

波乱万丈な経験を糧に、女性のキャリアを支援する社会起業家 file.7(前編)

「母親がいきいきと輝くことが、子どものためになると知って
強い自信を得ました。」
社会起業大学に在学中、グランプリに出場し
「審査員共感賞」を受賞した三輪恭子さん。
働きたい女性を支援し、輝く母親「ブリリアントマザー」を増やすことが
自分の使命と言い切る彼女は、
生き方・働き方を考えるセミナー・活躍の場の提供・生涯サポートという3つの柱で、
現在、Brilliant Motherという事業を展開している。

私自身、卒論のテーマが「ワークライフバランス」だったこともあり、
「女性のキャリア支援」の具体的な内容や
彼女が起業を志した理由を知りたいと思い、
Brilliant MotherのHPにあったお問合せフォームにメールをしたためた。
すると、横浜にて彼女のお話を伺う機会を得ることができた。

☆☆☆☆☆

ーー起業される前は、どのようなお仕事に携わっておられたのですか?

三輪(敬称略):これまでの経歴はとても長くなりますよ。
キャビン・アテンダントを6年経験し、9年間は専業主婦でした。
ですが12年前に離婚することになり、ビジネススキルがほとんどない状態から
まずは介護の世界に飛び込みました。
二人の子育てをしなくてはいけないので、わらをもつかむ思いでした。
でも、持病で続けられず、その後何とか秘書の仕事を得ることができて。
経理から総務、人事、新規事業まで何でもこなしました。
当時は手一杯でしたが、ここでの経験は財産になっています。
そこで「働いて認められるって楽しい!」という気持ちが芽生えました。

ーーそんな転機があったのですね。その後はどんな経験を積まれたのですか?

三輪:その後転職してマネジメントや経営企画に携わるようになり、
「人を動かす、人を育てる」ことの面白さを感じ、経営・起業に興味をもったんです。
「いつか起業しよう」と決めていたので、
組織にいる間に学ぶべきものが自ずと明らかになり、
経験から貪欲に吸収していきました。
そして、仕事と両立しながらビジネスの構想を練り、
横浜市のビジネスプランコンテストに応募したものの、途中で落ちて…。
当時は人脈も、「これぞ」と思えるスキルも足りなかったんです。
その後ベンチャーの経営管理に再度転職したものの、リーマンショックのあおりを受け、
社員への給与支払い遅延が起こるなど、
混乱をどう収拾させるか悪戦苦闘の日々が続きました。
当時の上司に誘われて外資系企業に行き、今に至ります。
私の人生ってほんと波乱万丈なんです(笑)

ーーお仕事も多忙極まる中、子育てとビジネスプランの検討という
三足の草鞋を履かれていたのですね!
その後、社会起業大学に入学されたのですよね。

三輪:はい。社会起業って、基本的には「弱者」とされる人たちを対象とするので、
なかなか儲からないと言われている分野なんです。
今でこそ注目されていますが。
「プランをどうビジネス化し、必要な人脈をつくるか」という課題があり入学しましたが、
そこでの授業が本当にためになりました!
ビジネスプランを教室で発表しては、先生や他の受講生からつっこみをもらい、
日々ブラッシュアップしていく。
「女性のトータル支援」というミッションがより明確になり、
「自分の事業が社会で必要とされるのか?」が知りたくてグランプリに応募しました。
収益性には課題があるけれど、
「あなたのプランに共感しました!」という声をたくさんいただいて、
それが大きな自信になり、起業の一歩を踏み出せることになりました。
この学校に来て、一番良かったのは
「志が高くて熱い仲間」との強い絆が得られたことですね。
卒業後も頻繁に会っては、刺激をいただいています。

ーー熱い仲間と、ビジネスを現実化するための多くのヒントを得られたのですね。
現在はお仕事と起業を並行して進め、
セミナーやキャリアカウンセリング、求職中の女性向けの人材紹介をされているとのこと。
どんな相談が多いですか。

三輪:「将来結婚や子育てをしたいけど、仕事と両立できるか不安」という
20〜30代の方からの相談が多いですね。
実際、働く女性の約6割は出産を機に仕事をやめるというデータもありますし、
「両立は大変」というイメージがあるのでしょうね。
そこでカウンセリングやセミナーでは、
「子育て経験が仕事に生きる」具体例を紹介しています。
もちろん「両立が大変で困っている」という相談も寄せられています。
「1人で乗り越えよう」としてしまうんですよね。
こうした人たちが、似た悩みを抱えていたり、
すでに似た経験をくぐりぬけたりしている人と交流できる「コミュニティー」を
つくっていこうと思っています。

(後編につづく)
posted by メイリー at 21:18| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする