2013年05月21日

波乱万丈な経験を糧に、女性のキャリアを支援する社会起業家 file.7(後編)

☆後編☆

ーー「ワーキングマザー」の様々なロールモデルに出会える場って、素敵ですね。
かなりニーズがあるかと思います。
「女性のキャリア支援」を標榜する動きは国や企業にも広がりつつありますが、
「生涯サポート」を掲げられている理由は何ですか?

三輪:これは事業のミッションに関わるところですね。
例えば子育て中の女性に仕事を紹介して無事入社できたとしても、
入社後にもサポートが必要なんです。
働き始めてから大変だと感じる点や悩みを気軽に安心して話せる場を
継続的に提供することで、相談いただいた方と
長期的な関係を築いていきたいと思っています。

ーー素晴らしいですね。三輪さん自身には、当時悩みを相談できる人はいましたか?

三輪:当時はいなかったですね。どうしても辛いときは
部屋にこもって一人で泣いていたこともあります。
でも、一番支えになったのは子どもの存在ですね。
「ここまでバリバリ働かなくても生活はできるのに、
私のエゴなのでは?子どもと一緒の時間を増やすべきか?」と
何度も葛藤を味わいました。
そんなある日娘の参観日に行ったとき、
教室の壁に「尊敬する人」の貼り出しがされていたのですが、
娘の作品に「お母さん」と書かれていて…涙がとまりませんでした。
自分の選んできた道で間違っていなかったと思いました。
セミナーでは、「子育ての一歩を踏み出せない女性」には特に上記のお話を
伝えていきたいと考えています。

ーーお子さまのその言葉は嬉しいですね。
セミナーでは具体的にどのような話をされているのでしょうか。

三輪:ワークを取り入れつつ「女性が働くことの社会的意義」についてもお話しています。
あとは、子育てが仕事に活きる例を紹介しています。
子育てによってマルチタスクをこなす力や、
意思疎通が難しい相手との円滑なコミュニケーションをおこなう力が
自然と高まっていくのだと。
また、仕事だけでなく人生丸ごとの「キャリアビジョン」を描く重要性もお伝えしています。
「自分がどうありたいか」を常に考えて行動している人と、そうでない人とでは
10年後に雲泥の差ができます。
セミナーでは個々人のビジョンの見つけ方をサポートしています。
人気がある内容は、実体験をもとにした「子育てのコツ」ですかね。

ーー子育てのコツ、ぜひお聴きしたいです!

三輪:ひとつは「子どもに必ず理由を言う」こと。
1歳児でも、危険なことをしていたら「ダメ!」と言うだけでなく
「なぜダメなのか」も一緒に根気強く話します。
それを何事にも習慣づけると、自分で考える子に育っていくんです。
例えば、子どもに対して「勉強しなさい」と言ったことはまずないですね。
かわりに、「なぜ勉強が大切なのか」を伝えて、
母親の私自身が勉強している姿を見せてきました。

ーーもし将来子育てをするとしたら、ぜひその教えを実践したいと思います。
三輪さんの今後の夢を教えていただけますか。

三輪:事業の中でも人材紹介の分野でさらにスキルを磨いて、
早く雇用を創出していきたいですね。
会社を大きくして、特にシングルマザーをたくさん雇うことで、
「こんなに優秀な人たちがいる」と、社会に立証したいですね。
そうすることで、社会全体でのシングルマザーに対するニーズが高まりますし、
それで初めて「社会を変えた」と言えるのだと思います。

ーー起業をしたいという人へのアドバイスをお願いします。

三輪:武器となる「自分だけの強み」を磨くことが大切です。
「なぜその分野をあなたがやるのか?」を客観的に説明できるくらいに。
その強みは、人と話すことで見つかるものなので、ぜひ対話を大事にしてほしいですね。
あとは、自分が解決したい問題に対して「考え続けること」です。
どんなささいな会話にもビジネスの種が眠っていると思って、アンテナを高くし、
アイディアを常にストックしていくことを心がけています。
特に社会起業の分野では「この事業を何が何でも成功させたい!」という強い思いを
支えるだけの「原体験」が必要になります。
起業を目指す方々には、ぜひ一緒に頑張りましょう!という気持ちでいっぱいです。


☆☆☆☆☆

三輪さんとお話して一番感じたのは
「どんなに波乱万丈であっても、子どもたちのためにも仕事をやめられない」
「自分のやることが、社会に貢献できていなければ、やる意味がない」
という徹底した覚悟と使命感。
どんな壁にぶつかろうとも、諦めることなく「やり抜く」姿勢とバイタリティーには
「素晴らしい」としか言いようがなく、憧れの気持ちがあふれていく。

そして、どんな経験も糧にして、
子育てに悩む女性、これから子育てをするか悩む女性を
生涯を通じて多角的にサポートしていくという、
意義深いミッションを、形あるものに変えていく。
彼女の生き方自体が、世の中の女性たちの「ロールモデル」になるのではないだろうか。
人生の節目で迷ったときに、
彼女のキャリアカウンセリングをぜひ受けたいと思う。
posted by メイリー at 22:10| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。