2013年06月01日

仕事とプロボノで「人を育てる」熱き未来の政治家 file.9

大手人材サービス会社の人事部で働き、4年目となる山田英孝さん。
2年後の市会議員選挙を見据えながら、
政治家を目指す人が学ぶ京都の政経塾に通い、
児童養護施設の子供たちを支援する、認定NPO法人などでプロボノとして活動されている。
(※プロボノ:職業上もっている知識やスキル、経験を活かして社会貢献する
ボランティア活動全般・その専門家)

彼には就職活動時、インターンシップのグループ面接で一度お会いしたことがあり、
圧倒的な存在感を誇っていたのを、昨日のことのように覚えている。
約5年の月日が経ち、彼の「使命感」はますます熱く燃え上がっていた。

☆☆☆☆☆

ーー就職活動では、どんな軸で会社を選んでいたのですか。

山田(敬称略):就活当時は業界は気にしておらず、
「どこの会社なら、早く力を身につけられるか」
という野心が先行していました。
早く成長できそうだと感じた人材、ベンチャー、マスコミを中心に見ていて、
今の会社と出会いました。
ビジョンが自分の考えとマッチしていたこと、
一緒に働きたいと心から思う「人」がいたこと、
そして、人の可能性を広げる人事制度があったということ、
この3点が決め手になりましたね。

ーーすでに将来、政治家になることを考慮に入れていたのですね。
政治家の道はいつから志していらしたのですか。

山田:20歳のときに議員インターンシップを経験してからですね。
大学1回生のときは「地元愛知で教師になりたい」と思っていました。
ですが、学校や一般入試で求められる「枠にはまった勉強」や
「大学の意味」に疑問が生まれていったんです。
教師では、なかなか「仕組みを変える」ところには携わりにくいのかなと。
実は、私はAO入試で大学に受かったのですが、高校時代にボランティアを
複数おこなっていたことが評価されたんですね。
その時のことを思い返すと、
「人の才能を引き出す」「成長を支援できるような楽しい空間をつくる」
というのが自分の行動の共通するキーワードだと気づきました。
偶然にも、良いイメージをもてる議員との出会いにより、
「議員なら仕組みを変えられる!これだ!」と思い立ちました。

ーー20歳にして進みたい方向が明確になられたのですね!
議員インターンシップではどんなことを学ばれたのですか。

山田:2年半、村山議員という人に仕え、事務所の運営そして秘書もやりました。
村山議員の後ろ姿から
「いかに人と信頼を築いて、人を巻き込んでいくか」を学びました。
非常に気配りをされる方なんです。
自分のことはさておいて国や地域のために「志」をもって接している彼のことを
心から尊敬しています。

ーー素晴らしいお方ですね。
高校生のときにボランティアをされていたとおっしゃいましたが、
どんな活動内容か教えていただけますか。

山田:自分の感性や人間性に非常に大きな影響を与えたのは、
愛知県の私学と公立との格差を是正することを目的とした団体での活動でした。
保護者・先生・生徒が協力し、約40の私立高校が連合して、
年2回、高校生主催で「愛知県高校フェスティバル」という、
1万人規模のイベントをおこなっているんです。
高校生200名を取りまとめる実行委員長をさせていただいたのは、
リーダーシップを実地で学べる、本当に良い経験でした。
また、阪神大震災の遺児たちに奨学金を贈るプロジェクトのリーダーもしていました。

ーーそれは素晴らしいですね。小中学生の頃からリーダーになることが多かったのですか。

山田:そこまで積極的ではなかったですね。
でも高校時代に「自分がやらなきゃ」という意識が芽生えたんです。
自分が引っ張っていくのは気持ちがいいし、
何より「人のためになる」というのが嬉しいと思っていました。
中高と野球で培ってきた大きな声で、街頭の募金活動をしていたら、
それによって人が協力してくれて、「人の優しい気持ちって素晴らしい!」と思いました。
リーダーを進んでやりたいと思ったきっかけですね。

ーー自らの行動が「人のためになる」ことが強い動機の一つなのですね。
リーダーの役割を経験して得たものはどんなものでしたか。

山田:独りよがりでは人はついてこないと学びました。
自由にやり過ぎた経験があるので、周りのことを考えて動かなくてはと
身をもって感じました。
また、愛知県はキャリア教育に力を入れているのですが、
プロジェクトを通じて、「これまで知らなかった人と交流する場づくり」が
いかに大事かということも学びました。
社会人になって人材教育に携わるようになってから、
ここでの経験の貴重さを再認識しました。

ーー人事では採用や内定者研修を主に担当されているとのことですが、
仕事をしていて、どんなところにやりがいを感じていますか。

山田:内定者たちがわが子のようにかわいいというのもありますが…
やはり入社という節目に携われるのが、やりがいの一つですね。
また、相手のリアクションがすぐ返ってくるのも人事ならではです。
例えば採用説明会後のアンケートの感想から、
自分が伝えたいメッセージが学生に届いていたのかが即座にわかります。

ーーダイレクトに反響がわかるというのはいいですね。
山田さんはお仕事の傍ら、多彩な活動をされているようですが、
現在はどんな活動をされているのですか。

山田:まず、社内でプロボノ推進プロジェクトという、
行政や第3セクターに社会貢献する活動を社内に普及させる活動に取り組んでいます。
社会にもプラスですし、通常業務に活かせるものがたくさんあると考えているからです。
「新しい働き方をつくる」、「社内活性化」が大きな目標です。
私の場合は、採用で面接官をしているスキルを活かし、
児童養護施設の子供たちが社会に出ていくのを支援するNPO団体に参加しています。
親から虐待を受けていた子供も多く、人とのかかわりにトラウマをもっている子もいます。
ほとんどが高校卒業後に就職していくので、
社会人としての生活の知恵を教えたり、面接トレーニングをしたりしています。
積極的に参加してくれている子たちは、「自分を変えたい」という前向きな気持ちが強く、
普通の高校生よりも「ハングリー精神」が強いなぁと感じています。
彼らと接するうちに、自分がいかに恵まれていたのかにも気づきました。

ーーまさに山田さんの専門性を、子供たちの支援に活かしておられるのですね!
他に、住育セミナーというのもやっているとお聞きしました。

山田:食育と同じくらい「住環境」って、生き生き過ごすために大切だと思っているんです。
それを伝えるセミナーのお手伝いをしています。
家が変わると人のコミュニケーションも変わるのだなと。
労働環境も同じくらい大事ですよね。
一人一人が「強み」を活かして生き生き働ける社会をつくりたい!
という思いが根底にあります。
あと、現在は東京に住んでいますが、月に一度は京都の政経塾に通い、
有識者の講座を聴いたり、政治家になった方々の事例を学んだりしています。

ーー本当に多彩な活動に取り組まれているのですね。
タイムマネジメントのコツは何ですか?

山田:「何事も経験することで血肉となる」と信じることです。
忙しくても、人から感謝されることで、
モチベーションが上がり、仕事に生きてくるんです。
workもlifeも同じだと考えているので、休日もどんどんチャンスを取りに行くことで、
そこでの経験が仕事につながっている実感があります。

ーー仕事に良い効果をもたらした具体例を教えていただけますか。

山田:社会人と学生の交流イベントにも携わっているのですが、
そのイベントで出会った学生がうちの会社を志望してくれて、内定したことがありました。
セミナーの懇親会で、ソーシャルビジネスの研究をしている教授に会い、
仕事でのヒントをいただいたり。後から芽が出てくることが多いです。

ーーなるほど。仕事とプロボノやセミナーなどの活動が
相乗効果を生み出しているのですね。
山田さんのこうした行動力はいつ培ったものなのですか。

山田:祖父や両親の教育方針の影響が大きいでしょうね。
「世のため人のため」の精神のもと、優しさをもって人に接しなさいと、
常に言われて育ってきました。
テストの点がよいかよりも、課外活動を頑張ったかどうかで褒められる。
あとは、先ほど述べた議員インターンの経験でしょうか。
インターン当初、年配の方々の話に壁を感じていたのですが、
自分がコミュニケーションの手法を人から学ぶことで壁は消えていくのだと。
また、何事も勉強だと思い、400冊の本を読破しました。

ーー素晴らしい教育方針ですね。そして400冊も!
主にどんな本を読まれていたのですか。

山田:自己啓発や経営者の伝記が多かったですね。
特に、稲盛和夫さんの「生き方」という本が一番心に残りました。
私利私欲を捨てて人のために尽くす「利他の精神」を教えていただきました。

ーー「生き方」、ぜひ読んでみたいです。
将来はどんな政治家を目指されているのか教えてください。

山田:将来の子供たちが生まれ育った地で
アイデンティティを見つけられるような人材育成のしくみを、
大学や行政と連携してつくっていける政治家になりたいなと思っています。
子供たちが早期から多様な「カッコいい大人」にふれられる仕組みを考えています。
そして、民間のビジネスパーソンが当選できる社会にしていきたいですね。
まずは自分で実証できるようにと思っています。

☆☆☆☆☆

「人のために心から尽くし、周囲の人をファンにしていくリーダー」
お話を伺っていて、彼はまさにそれを体現しているのではと感じた。
リーダーとして人の心を動かすには、
熱い想いと使命感、そして当事者意識をもって率先して行動を起こすことが
必要なのだと気づかされるインタビューだった。

仕事でもプロボノでも、そして目指す政治家の姿においても
「人を育てる」、「人が生き生き過ごせる仕組みをつくる」
という彼のミッションがひしひしと伝わってきた。

彼のことを応援していきたい気持ちは増幅する一方。
こんな志をもったリーダーが増えていけば、未来は明るいと強く強く感じた。

☆2014年10月追記☆
現在は京都党にて政治家として活躍されている。
志を現実に変えていく山田さんの姿は、
ますます多くの人の心に勇気を与えることだろう。
彼のさらなる挑戦に目が離せない。
 山田ひでたか オフィシャルウェブサイト

posted by メイリー at 21:03| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする