2013年06月06日

好奇心がグローバルな活動の原点に file.10

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分部 雄太さん。
京都大学工学部に所属しつつ
半年間のギャップイヤーで日本国内やアメリカを旅したり、
英語で京都を観光ガイドするサークルにて活動したり、
社交ダンスサークルで指導する立場を務めたりと
実に多彩な活動をおこなっている。
2014年春からは、愛知県を本拠地とする熱エネルギー機器の会社に就職する。

彼の好奇心旺盛さはどこから沸き起こってくるのだろうか?

☆☆☆☆☆

ーー分部さんはFacebookの投稿も英語で書かれていたり、
国際的な活動をたくさん実践されていると思います。
激戦を突破しないと入部できないとされる観光ガイドのサークルを
目指したきっかけをお聞かせいただけますか。

分部(敬称略):日本も外国も好きだからですかね。
自分の住んでいる土地のことを紹介して、外国人と仲良くなれるなんて、
またとないチャンス。
浪人時代に英語が得意になったのでそれを生かしたいという気持ちもありました。
2回生から始めて、3年間で30回以上はガイドをしています。
「金閣寺」、「清水寺」といった有名どころだけではなく、
「外国人ツーリストはなかなか見つけられないけれど、
京都に住んでいる人だからわかるおススメの場」を紹介していました。
例えば京都市左京区にある「青おにぎり」というおにぎり専門店は、
おにぎりと味噌汁しかメニューがないですが、とびきり美味しいので、
紹介したら喜ばれました。

ーー穴場スポットを教えてくれるガイド、いいですね。
2013年4月まで半年間休学していたと聞きましたが、
その間にどんなことをしていたのですか。

分部:1カ月丸々アメリカに行き、ニューヨークの友人に会ったり、
ボストンにあるマサチューセッツ工科大を訪れて
メディアラボの中を見たりしました。
宿をとることはほとんどなく、知人の家で居候生活というのがほとんどでした(笑)
その後は、ひょんなことからお誘いをもらい日本に帰国し、
知人の紹介で人を訪ねて7県2府1都1道を歩きまわりました。

ーーなんて有意義な半年間!いつから英語や海外が好きなのですか。

分部:中学・高校時代は好きではなかったのですが、
浪人の頃に集中して英語を勉強したら
得意になったので、「英語を使って何かしたい!」と強く思ったんです。

ーー英語の勉強法を教えていただけますか。

分部:ひたすら英文を覚えたり、単語帳に出てくる単語の意味を
瞬発的に口に出したりという練習をしていました。
予備校の先生が「一定量のインプットがないと、アウトプットにはつながらない」と
おっしゃっていたので、インプット量を増やすことを意識しました。
1冊を何度もしっかりこなしていく。
そうすると初見の英文でも理解できる部分が増えていくんです。
入試に通ったのも英語が決め手だったと思います。
個別試験では約8割取ることができました。

ーーそれはすごいですね!英語の集中学習が
大学合格だけでなく、その後の可能性を広げることにも結び付いているのですね。
あと、分部さんの好奇心旺盛さがどこからくるのか、ぜひ知りたいです。

分部:単に自分にとって新しいものが好きなだけだと思います。
好奇心旺盛ですが、飽きやすい面もありますけどね(笑)
衝動でロードバイクを買って四国一周とか。
写真を撮ることだけは何故だかずっと続いています。
写真を撮るためだけに北海道の美瑛に行き、
イタリアのジェノヴァにも足を伸ばしました。

ーー美瑛の写真、静かで味わいがあって素敵ですね。
TED×Kyotoの運営に携わろうと思ったきっかけは何ですか。

分部:2年前に参加したビジネスコンテストで知り合った人が
TEDeeという、TEDのコンテンツを使った英語ディスカッショングループに所属していて、
TEDという存在自体を知り、その後株式会社はてなの近藤社長に誘われてTEDxKyotoに関わることになりました。
1年間、ボランティアスタッフとして、
TEDxKyotoのスピーカーオーディション運営をおこないました。
裏方スタッフになって学んだのは、
「運営側は参加者よりももっと広い視点で見ている必要がある」ということですね。

ーービジネスコンテストにも出場されていたのですか。

分部:国際ビジネスコンテストOVAL(オーバル)に出たことがあります。
日中韓の学生が10日間泊まり込みで日夜ビジネスプランを考えるという内容でした。
参加している学生がみんな優秀で、アンテナの感度が高いんです。
「自分もがんばろう!」というカンフル剤になりましたし、
そこで出会ったメンバーたちとの出会いは財産ですね。

ーーアジアの学生と喧々諤々の議論が繰り広げられたのでしょうね。
これだけ多方面に好奇心をもたれていますが、影響を受けた人はいますか。

分部:祖父の影響が大きいですね。
「色々なことを知っていないといけない」という教育方針を持った人で、
子供の頃から博物館、史跡、美術館に連れていってもらいました。
四日市出身なので、近場の名古屋の徳川美術館に行ったのも覚えています。
畑の手伝いもしましたね。
私も幼いときは「大工になりたい」と思っていて、
ドライバーで勝手に家のドアのネジを取ったりして家族を困らせていました(笑)
興味をもったらそれを突き詰める質かもしれません。
中高は硬式テニスに没頭していて、東海大会に行った経験もあります。

ーー子供の頃から興味の種がたくさん植えられていたのですね。
部活やサークルも含めて、さまざまな団体やチームに属されてきたと思いますが、
分部さんにとって、居心地のよい「組織」とは?

分部:「各メンバーの強みを全員が発揮できる組織」でしょうか。
個を押し殺すチームはイヤですね。
組織には2種類あると思うんです。
和を乱すことが許されない組織と、メンバーがとんがっていても全体として成り立つ組織。
後者は「クリエイター集団」が当てはまると思います。
僕自身がいわゆる「空気を読む」というのがあまり好きではないので
後者のようなチームなら楽しいなぁと思ってしまいます。

ーー私も強く同意します。今後の目標をお聞かせいただけますか。

分部:先ほど写真の話をしましたが、大学卒業までに個展を開くのが夢です。
今度東京で、他の方々と合同写真展をやりますが、単独でも開きたいなと。
写真を通して、知り合いが繋がっていって、
新しいストーリーができていくといいなと思っています。

☆☆☆☆☆

実は彼は社交ダンスサークルの後輩でもあった。
学年が3つ離れているため、活動期間はほとんど重なっていないにもかかわらず
強烈な個性と、多彩な活躍で一際目を引いていた彼に
じっくりインタビューできたことが純粋に嬉しかった。

「興味のあることを極めていくと、どんどんチャンスが到来する」
そう思わせるエピソードがふんだんにちりばめられていた。

個人的には、英語の教材を編集した経験がある身として、
彼が取り組んでいた「英語学習法」はかなり効果的だと感じたし、
そこで培った英語力を夢の実現のための武器にしている彼に、
尊敬の念を抱いた。
また、彼のような個性が生かされる集団や組織とは?という問いも
追求していきたいと思った。
社会人になってからも、彼の好奇心は果てしなく進化を遂げていくことだろう。

posted by メイリー at 21:21| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする