2013年08月28日

加速度的に成長する未来の起業家 file.21

大塚 孟志さん。
現在人材業界インテリジェンスのメディアディビジョンにて
法人営業5年目を迎える。
今回は私の就職活動時からの師匠にインタビューさせていただいた。

ーー大塚さんは若いうちからどんどん成長したいと語っていましたが、
そんな風に考え始めたきっかけはありますか。

大塚(敬称略):一番は子どもの頃、あまり裕福でない家庭に育ったために、
進路が閉ざされたことが大きいかなぁ。
小学生のときは医者になりたかったのだけど、学費が高額だし、中高で無理なんだと挫折した。
そのとき、こう感じた。
このまま普通のルートを辿ったら、経済的に制限された状態から抜け出せないし、
将来子どもができても同じことが繰り返されるんじゃないかって。
今の状況を打破したい。
その一心で就活時には「20代のうちにやっておくべきこと」といった本を何冊も読み漁り、
若いうちから裁量が与えられて力がつきそうな人材業界やベンチャーを受けていた。
今色々な経験を積んでおけば、30代で人より1歩も2歩も前にいける。
逆境をバネにして、常に1位を取りたいという思いもあったかな。

ーーそうだったのですね。今の会社に入社されてみて、どうでしたか。

大塚:入社1年目は自分のイメージと実際の成果のギャップに苦しんだなぁ。
最初の担当顧客は個人商店で、求人広告の受注を得ようと必死で戦略をたてて動いたし、
社内の新人賞をねらっていた。
1人で突っ走ろうとしていたけれど、最初は結果が出ず、
仲間と助け合う必要性を学んだ。
なぜ必要かというと、一個人がもっているリソースは限られているから。
先輩方が蓄積してきたノウハウを取り入れることで、
お客様から相談されても回答の幅がぐっと広がるし、信頼度もアップしていく。
うちの部署はチームで協力し合って目標を追いかけるという文化なのもその後押しになった。
朝8時に勉強会を開いてみんなと知識を共有したりした。
いずれは営業だけでは解決できない課題にも立ち向かえるよう、バックオフィスの経験も積みたいし、
もっと先には独立も視野に入れている。

ーー独立願望はどこからうまれたのですか。

大塚:1つはお金を稼ぐことへの思いかなぁ。苦労した経験があるから。
もう1つは、現在通っているMBAの大学院の影響。
様々な業種・職種のクラスメートがいて、ディスカッションをしていると、
「社会のために」という意識が強い人が本当に多い。
例えば製造業の人は「どんな顧客にどんな製品を届けて満足してもらうか」を常に考えている。
俺はこれまで今のサービスをどう改善していくか、そこまで具体的に考えていなかったと気付かされた。
それと同時に、誰かの役に立つには会社の枠組みを超える必要もあると感じている。

ーー会社の枠組みを超える必要性とはどういった理由からですか。

大塚:大きい組織だと会社のビジョンと、
従業員を食べさせていくためのものと折り合いをつけなくちゃいけない。
例えばネット広告では、HPを見ようとしていない人に
「いかに見たいと思ってもらえるか」という仕掛け作りが肝になる。
ユーザーが増えるのはよいけれど、意図していない人を呼び込むことに
果たして本当に意義はあるんだろうか?って。
でも、会社が存続するためには収益の柱となる事業が必要なので
やむを得ない面もあるのかなと思っている。

ーーなるほど。大塚さんが自分の考え方に影響を与えたと思う人物はいますか。

大塚:中学校から空手をやっていたんだけど、
魔裟斗と練習をする機会があって。
高校の卒業文集で「尊敬する人」の欄に「魔裟斗」って書くくらい影響を受けたかな。
非常に共感したのは「言ったからには何があってもやり切る。
言うからには大きいことを言う。」という彼の信念。
魔裟斗はすごく努力しているのに、その姿を人には見せない。
俺は元々は努力を見せて周囲から評価されたいと思うタイプだったが、
彼の信念に出会ってからは、勉強もスポーツも
誰にも負けないパフォーマンスを出したいという気持ちが強くなった。
大学2回生のとき、就活でも一番内定を取れる学生を目指そうと思って、
毎日のように図書館にこもって本を読み漁っていた。
ビジネス書はもちろん、「般若心経」にも手を出したよ(笑)

ーーそれは劇的な出会いだったのですね。
現在MBAに行かれているのも、「圧倒的に成果を出す」という思いからでしょうか。

大塚:そうだね。社外と議論して、自分がどこまで通用するか試したいという思いが強いかな。
日本人って意見を言う機会が少ないので。
あとは、自分のビジネススキルが他者と比べてどこに位置するのか、
今後どこを重点的に伸ばしていくべきかを知るため。
実際に通ってみて、クラスには中間管理職の層が多く、学ぶものが非常に多い。
財務諸表を見て企業分析をおこない、それをプレゼンするという授業があったんだけれど、
俺は一元的にデータを見ていたが、周りの人たちは他の業界との関連性から考えていた。
この人たちのスキルを身につけたいと強く思っている。

ーー学生時代にやっておけばよかったことってありますか。

大塚:海外を旅すればよかったなぁ。目的を決めて旅行する経験しかなくて。
yahooやgoogleの検索をかけると、色々な情報を探れそうだけど、
頭の中に既に存在するワードをPCに落とし込んでいるに過ぎなくて、
視野はあまり広がっていない。
海外の旅も、目的地を決めてしまうとそれと同じ状況に陥ってしまう。
もっと興味の有無にかかわらず幅広く国や地域をめぐればよかったと思っている。
海外志向は最近強くなっていて、マーケットの可能性を感じている。
特にシンガポールやインドネシアは若年層が多く日本企業の参入も進んでいるので注目しているし、
将来的に海外で暮らすことも1つの選択肢だと考えている。

ーーそうなのですね。将来どの分野で独立するかといったビジョンはすでにあるのですか。

大塚:理想はサービス業と他の何かを融合させること。
結婚式場でアルバイトをしていたときに、どんな付加価値があれば
顧客が振り向くかを学んできた。
日本のサービスレベルはトップで、「おもてなし」の文化は世界でも通用すると思っていて。
その「おもてなし」を徹底してきたという自負もある。
サービスという無形商材なら、固定費も最小限に抑えられるしリスクが少ない。
また、これだけ嗜好性が多様な現代において、どんな優れた製品であっても、
それがずっと市場でもてはやされるとは到底考えられない。
そういう理由から、サービス業で何かをやりたいと思っている。

ーー大塚さんはいつも戦略的な思考をされているなと感じることが多いのですが、
戦略眼を身につけるために取り組まれていることがあれば教えてください。

大塚:日々接するものの課題に対し、常に解決策を考え出そうとする習慣かなぁ。
コンビニに行ったら「どんな陳列にすればもっと売上げが上がるだろう?」と考えたり。
改札機がいくつも並んでいるのに、この改札機に一番人が通るのはなぜだろう?とか。
気になったらすぐ調べるようにしている。
小学生のときから疑問があればすぐ先生に質問する子だった。
国語の授業で「答えが1つしかない定型的な質問」をする先生がいたんだけど、
「先生、こんな質問を授業の場で聞かなくてもいいんじゃないですか。
先生のミッションは、みんなが国語に興味をもてるようにすることだから、
『この部分で主人公はどんな心情だったと思う?みんなならどう思う?』というような
問いかけをした方がいいのでは。」って。
授業改善案を投げかけたけれど、受け止めてもらえなかったなぁ。

ーー子どもの頃から目の付け所が違っていたのですね!
最後に、影響を受けた本を教えていただけますか。

大塚:「モモ」という時間泥棒が出てくる児童文学。
大学生のとき、バイトにばかり時間を投入していて、
やる気が少ない後輩には冷たくあたっていた部分があり、
「デキル人だけど人徳は少ない」と思われていた。
あるとき後輩から「大塚さんの仕事は、やる気が低い人も働きたくなるような仕組みづくりも含まれているんじゃないですか。」と言われて、はっとさせられた。
1つのものにとらわれると、全体を見失うのだなと。
何が自分にとって大事なのかを俯瞰的に見なくてはいけないというテーマがこの本には込められていると思う。

☆☆☆☆☆

小さいときの家庭環境、魔裟斗との出会い、そして膨大な読書量とMBAでの学び。
これらは「誰にも負けないくらい飛び抜ける」ことへの
強いコミットメントを下支えしているのだろう。
成果を出すためにとびきりの努力をして、それを楽しんでいる姿勢に
改めて尊敬の念を覚えた。

同時に、ただ突き進むだけでなく、周囲から常に学び取る意識をもっている。
今後も、飽くなき向上心を原動力に、彼だけにしか切り開けない道を進み、
他の追随を許さないビジネスを展開していくことだろう。
posted by メイリー at 23:57| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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