2013年12月03日

ご相談者様への感謝の気持ちを忘れない心理カウンセラー file.31

河村健太郎さん。
カウンセリングサービス月猫という形で
Skypeや電話、Line、メールを使ってカウンセリングをおこなっている。
「相談しやすい」とよく言われることから心理カウンセラーとして独立した。
2年弱で多くのクライエントに支持されている彼のこれまでの経験、カウンセリングへの想いを聴いた。

☆☆☆☆☆

ーー相談しやすいといわれるゆえんは何でしょうか?

河村:信頼してもらえなければ力になることもできませんので、
常に誠実な対応が出来るよう心がけていますね。
ご相談者様目線で物事を考え、どうしたらその悩みが軽くなるのか、
心を開き本当に話がしたいことを言い出しやすくしていけるかを考えていますし
ブログもそれを伝える一環で書いていますね。
あとは、何事にも興味をもつ性格だからでしょうか。
まず、どんな人に対しても興味を持つことが大事だと思っています。
人生経緯は人によっても違うわけで。人生も価値観も悩み方も人によって違う。
ご相談者様からもカウンセリングを通じて
逆に大切なことを教えていただいている部分が多々あります。

ーー小さい時から好奇心旺盛だったのですか。

河村:そうですね。興味をもったら挑戦せずにはいられないんですよ。
絵を描くのが好きで、専門学校を卒業後にはゲーム制作に携わっていました。
当時は徹夜で働くこともしばしばありましたが、
自分が作ったものが認められるのが好きで、純粋に嬉しかったですね。
やらされてる感をもたずに、自ら目標や目的を決めていけるかが大事だなと思いました。
クライエントにも「ここに相談に来たことが大きな一歩」だと伝えています。
小さな一歩が積み重なることで、良い変化や成長につながるんだよと。
現に日本ではカウンセリング文化が根付いていませんし、
人に相談すること、弱い部分を見せることが良くないと躾けられている場合もあります。
「相談すること」の敷居を低くすることも、使命の1つだと思っています。

ーーメルマガで紹介して下さっている名言、とても心に響きますね。

河村:名言を読むのが元々好きで。
四字熟語のように、簡潔にメッセージを伝えられるものが理想だと思っています。
2,3行の名言なら手軽に読めて、そのときは心にひっかからなくても、
後になってじわじわ効いてくることがありますから。
メルマガは名言とともに、私自身の考えを発信していきたくて発行しています。

ーー子どものころから文章を書くのが好きだったのですか?

河村:そうですね、私は少し変わった子どもだったみたいで、
読書感想文を書けと言われても、その物語の前後を創作して提出していました(笑)
あとは、興味をもった本は何度も読んでいましたね。
小さい頃読んだ物語でお気に入りなのは、「百万回生きた猫。」
大人になって改めて読むと、深い意味が凝縮されているんだと気づきました。
昔読んだ本を何年かたって読み返すと、新たな物語としてとらえることができますね。
大人になっても、色々と好奇心の赴くままに行動しましたね。
学生時代は接客やディズニーランドの裏方など色々なバイトを経験し、
色々な人のと出会いもあり、普段は関わることはない貴重な経験をさせて頂いたことも楽しい思い出です。
エステを勉強をして開業しようとしたこともありましたね。
「誰かのために」という思いがあると頑張れるタイプなんです。
UFOキャッチャーも自分がほしいものは取れないけれど、人がほしいものは取れてしまう。

ーー河村さんのブログや「ご相談者さまの声」を読んでいると、
「人のために」という利他精神がとても強いのだと感じました。
そうした気持ちはどこから湧いてくるのでしょう。

河村:家庭の影響は大きいでしょうね。
「人のために」という行動が当たり前だった祖母や両親。
自分がほしいものではなく、相手が楽しむ顔を考えながら、人への贈り物を選ぶ方が楽しいという感じでした。
あとは、カウンセリングを本業として始めるきっかけになった人がいます。
東日本震災の年に白血病で亡くなった友人が、
「カウンセリング資格をとってみたら?」と勧めてくれたんですね。
本当に人が良くて、聞き上手な子で、最初は一緒にカウンセリングを始めようと話していたんです。
彼女の遺志というか、「悩んでいる人を救うバトン」を引き継いだのだと考えています。

ーーそのようなきっかけがあったのですね…。
相談にのるときはどんなことを心がけていらっしゃるのですか。

河村:ご相談者さまに、ためこんだ気持ちを思い切り吐き出してもらった上で、
「こういう方法もあるよ」と解決策を一緒に考えていくことでしょうか。
最初はアドバイスメインのスタイルだったのですが、
カウンセリングの本質を学ぶにつれ、それではだめだとスタイルを変えていったんです。
相手の悩みに「答え」を出してしまうのはカウンセラーの自己満足にすぎないのだと。
固定観念をもたずにご相談者さまに向き合っていると、自然と降りてくるものがあるんです。
自分の中を空っぽにして、「聴くモード」になるんですね。
そして、ご相談者さまから学ぶことって非常に多いんですよ。
自分の中で苦手な課題を見つけたときに、ちょうどそれを補うことが必要なご相談者さまに遭遇したり。
そして、客観的に相手のことを考えたからこそ出てくるアドバイスって、
自分の悩みにも適用しやすいんです。
なので、私にカウンセリングを依頼してくださったこと自体に感謝ですね。
いただいた感想や要望を、日々改善につなげていくことを大事にしています。

ーーキャリアカウンセラーを目指す身として、そのお言葉を胸に刻みたいと思います。
多くのご相談者さまの声を受け止め続けて、溜め込んでしまうということはないのでしょうか。

河村:最初は、ご相談者様の悩みに引きづられることもありました。
ですが、自分ではなく「ご相談者様の人生なんだ」という線引きはしています。
感情移入で寄り添うことはご相談者様にも自分にもマイナスになるので、
受け取ったものはカルテにまとめご相談者様と共に整理していく手法をとっています。
私の場合、カウンセリング後にアンケートとともに、
振り返りと「今後の一歩」をご相談者さまにメールしているんです。
メールって何度も読み返せるから、セルフカウンセリングの効果が高まりますし
好評いただいています。

ーーそれは素敵ですね!河村さんご自身が悩んだときは相談されるのですか?

河村:あまりしないですね。寝て忘れちゃいます(笑)
ですが、一人だけ悩んだ時に相談する人がいます。
とても尊敬していて、自分に足りないものを持っていて
厳しいけれど後になって ああ、そういうことだったのかって気づかせてくれる
私にとってのカウンセラー的存在です。
そして、気分が下がったときに考えても負のループに陥ってしまうんですよね。
心が落ち着くまで深呼吸をすることを習慣にしています。
深呼吸をすると、力が抜けて前向きスイッチがONになるのです。
そして、カウンセリングのコンディションを整えたいときは、
カウンセリングの技術に関する本を読んでいます。
時々、カウンセリングの初心を思い出すことを何よりも大切にしております。

ーー深呼吸、私も心がけてみたいと思います。
河村さんが子どもの頃は、コミュニケーションに苦手意識があったとお聞きしたのですが…。

河村:そうですね、高校時代は女子とほとんど話せなかったし、
社会人になって、周囲の女性が話しやすかったことから苦手意識が減ってきましたね。
でも、視線恐怖症は今でもあります。
昔、ささいなことがきっかけでクラスの女子から無視されるといった不条理なことがあったからかもしれません。
ですが、20台前半になってから、母親に口論のついでに、昔の辛かった経験を話したら、
すごく心が軽くなったんです。
吐き出すことで過去の心の荷物を片付けられたんだなぁと思います。

ーーそんな経験があったのですね。
最後に、何かしらの悩みを抱えている人たちに向けて、一言お願いできますか。

河村:まずは悩んでいる自分を認めてあげてほしいです。
相談しようと一歩を踏み出せることだけでもすごいことだし、
少しでも変化しようと動いているのなら、どんな小さなことでも褒めてあげてほしい。
もちろん、あまりにもつらくてできないときは「むりしなくていいよ」と。

☆☆☆☆☆

skypeでのインタビューだったが、第一声で、彼の包み込むような温かい声に引き込まれてしまった。
相談した方々も、優しさがにじみ出た彼の声に癒され、心を開いていくのだろう。

そして、ご相談者さまから学び、改善し続けて、感謝の念を持ち続けるという謙虚な姿勢は、
どの道のプロフェッショナルにも共通していることなのかもしれないと感じた。

相手のことを考えて動くことが、ご家族の影響から当たり前になっていること、
そして大事なご友人のバトンを受け継いだことが、
「ご相談者さまの心にしっかり寄り添うカウンセリング」への内なる炎を燃やし続けているのだろう。

自分の中を空っぽにした「聴くモード」に切り替えることは、
普段のコミュニケーションでも、相手と心を通わせるために大事になってくると思う。
彼のようにオープンマインドで人と向き合うカウンセラーが増えることで、
カウンセリングがもっと日常のサプリになる日がくることを願わずにはいられない。
posted by メイリー at 22:38| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする