2014年09月06日

音楽の力で夢を現実に変えていくシンガーソングライター file.51(前編)

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愛知教育大学の音楽学科4年生の畑中みどりさん。
『音楽で東日本大震災の復興支援の輪を広げたい』という志をもつ人たちが集う
音楽ボランティア団体 輪音の発起人でもあり、
秋から「東南アジア青年の船」に乗船する。
『WAONRADIO 音楽で繋ぐ未来の輪』では、
夢を持つ人や社会貢献する人と対談し、ゲストの想いを即興作詞作曲で歌にされている。
ラジオから流れる歌声には、溢れ出る音楽の才能と、音楽が好きという気持ちがにじみ出ている。

小学生の頃から作詞作曲をし、バンド活動をしていたというところに
強烈なシンパシーを感じつつ、
みどりさんのはじけるような笑顔を支えるものが何なのかを知りたいと、インタビューを申し込んだ。

☆☆☆☆☆

ーーWAONRADIO、楽しく聴かせていただいております。
ゲストの想いをインタビューし、即興作詞作曲で歌にされているってすごいなと。
詞や曲はどんな風に思いつくのですか。

畑中みどりさん(敬称略):インタビュー中はゲストのお話を聴くのに集中していて、
ピアノの前にすわる瞬間ですら、明確に頭の中にはないのですが
弾き始めると、言葉が降ってくるんです。
昔から、まわりの人に対して、その人のキーワードをいくつかもとにして即興で作詞作曲をしていたから
即興には慣れているのかもしれません。

ーー音楽が非常に好きというのが伝ってくるのですが、
愛知教育大学の音楽学科に決めたのも、音楽を仕事にしたいという思いからでしょうか。

畑中:そうですね。音楽を仕事にするには、音楽の世界を深める必要があると考え、
音楽を学べる選択肢をいくつか検討していました。
専門学校を卒業しても音楽で食べていける人は一握りという現実を聞いたし、
私立の音大に入ったり、県外の大学に通ったりするのは経済的に厳しい。
そこで、公立かつ愛知県内で音楽、特に作曲を学べるということで、
愛知教育大学の音楽学科に決めました。
あとは、音楽の先生の免許を取れるのも魅力でしたね。
ピアノは中学まで習っていましたが、歌やピアノの実技試験があるので高校3年のときに習いにいきました。

ーーいつ頃から音楽が好きだったのですか。

畑中:3歳の頃、おもちゃのピアノで「かえるのうた」を弾くのが好きだったらしく、
親がピアノを習わせてくれました。
生まれ持った才能に気づいたのは5歳のとき。
「一度音楽を聴いたらそれをピアノで再現できる」というのが、自分だけ特別らしくて、
その嬉しさが高じて、ピアノにますます打ち込むようになりました。
小1から作曲を始めて、小2から歌詞を書き始めました。
小5のとき、バンドを描いた漫画に触発され、中学1年からバンドを組みました。
中学時代は、平和や大切な人をテーマにした曲を作っていました。
当時、あいのりで有名になった「明日への扉」で川嶋あいさんの大ファンになり、
キーボードを買って、将来は「シンガーソングライターになる」と決意しました。
友達の家で練習して、中3のときバンドでオリジナル曲を発表したのを覚えています。

ーー中学からバンドを一緒にやれる仲間がいらしたって珍しいですね!

畑中:確かにそうですよね(笑)本当に恵まれていたと思います。
高校は地元の半田高校という進学校に入ったのですが、
フォークソング部が本格的なので、そこに入部するために受験勉強に力を注ぎました。
スタジオで練習ができるし、本気で音楽を極めたい人には、
スタジオのオーナーが外部の大人のバンドを紹介してくれ、ライブバーでの演奏に参加させてもらうなど、
大学のサークルと比べても非常に充実した環境が待っていました。
私はブルースが好きでブルース・セッションに参加しており、
マニアックで専門性の高い人たちとともに音楽を創るという刺激的な日々でしたね。
「大学でもバンドをやってプロを目指したい」という思いが強まる一方。
高校まではヴォーカルとキーボードをどちらもやっていましたが、
大学に入ってから組んだバンドではキーボードに専念していました。
大学でも尊敬できるメンバーとバリバリ2年間活動していたのですが、
プロを目指すのはなかなか難しいと感じ始めて…。
CDはなかなか売れないし、ライブも特定のファンがつかないと赤字になるという現実に直面しました。
そこで、一緒にバンドをしていた先輩が就活をするのを機に、
バンドを卒業し、「音楽と社会貢献」という方向に舵を切りました。

ーーなぜ音楽活動の中でも、バンドという形に心惹かれたのでしょう。

畑中:一人で奏でるよりも、バンドのみんなの心が一つになって
「伝えたい」というエネルギーがはじけていくのが楽しいんです。
いいライブができたときは、メンバーの想いがお客さんたちの想いとまじりあって、
音のダイナミクスが生まれる。
一つ一つのパフォーマンスで生まれるものは違う。
この楽しさはバンドならでは。
クラシックや吹奏楽をそこまで好きになれないのは、「型にはまる」のが合わないからでしょうね。
指揮者や楽譜に合わせて進行するよりも、その場その場で音楽を創り上げていくのが好きです。
元々、自分の話をするのが苦手なので、音楽は自分の想いや考えを伝えるツールなんです。
表現欲が強いので、言葉になかなかできない自分の姿を、曲や文章に託しています。

ーー自分を伝えるツールなのですね。作詞作曲はどんなときにされているのですか。

畑中:ふと言葉が浮かんで書き留めることもありますし、
机に向かって「よし、かくぞ!」というときもあります。
作曲のゼミに入っていることもあり、最近は後者の方が多いですね。
あとは、輪音のテーマソングや、東日本の震災復興ソングを作り、
現在は「東南アジア青年の船」のテーマソングを作っているところです。

ーー作曲のゼミ、楽しそうですね!

畑中:ゼミの先生が神様のような存在なんです!
授業ではパソコンで楽譜を打つんですが、
楽譜を見ただけで彼の頭の中に高度な和音が展開されているし、
曲のセンスも並はずれています。

ーー神のような先生のもとで、作曲の専門性を磨かれているのですね。
小室淑恵さんが社長を務める「ワークライフバランス」にもつながりがあるとお聞きしました。

畑中:「ワークライフバランス」について小室さん直々の授業を受けられる
「アカデミー生」になっています。
きっかけは、大森絢矢さんという尊敬する先輩に出会い、
彼女がワークライフバランスでインターンをしていたのがきっかけでした。
キラキラした生き方で、人間的にも非常に尊敬している絢矢さんに誘われて
アカデミー生になったという経緯があります。
スカイプで授業を受けていますが、色んな学生がいて刺激を受けています。

(後編につづく)
posted by メイリー at 00:37| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする