2015年01月28日

「質問」によって人生を切り拓いてきた教育コンサルタント file.59 (前編)

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かもめ大学学長・教育コンサルタントの高坂翔輔(たかさか ようすけ)さん。

神奈川県の学習塾にて集団授業・個別指導を約8年間受け持っていた。
その後、質問家マツダミヒロさんの講座を片っ端から受講して
「魔法の質問」を身につけていったと言う。
現在は、そのエッセンスを学べる講座や、
フィンランドの教育視察の報告会を開きながら、
かもめ大学の学長として新たなチャレンジを続けている。

彼の詳しいプロフィールはこちら

「子どものやる気を引き出す魔法の質問」にも参加し、
「質問がこんなにも自分や他人の未来に影響を与えるのか」と
驚かずにはいられない、濃密なひとときを過ごした。
生徒たちを前にした彼の姿からは、
「少しでも多くのものを学んで実生活に活かしてほしい。」という想いが、全身からみなぎっていた。
これほどの情熱と行動力の背景には何があるのだろうか。

☆☆☆☆☆

ーー就職活動時に塾で働こうと思ったきっかけは?

高坂翔輔さん(以下敬称略):実は教育実習に行くまで、学校の先生を目指していました。
小学高学年の頃からなりたくて、
「地元から通えて教員免許を取得できる国公立大学へ進学しよう」と、
高1のときには決めていました。
塾や予備校には通わず、国公立しか受けないと決めていたんです。

ーーなんて早くから…!先生へのあこがれはどこから。

高坂:小学校・中学校の先生方がみんな素晴らしかったんです。
ぼくは人と同じことをやりたくない子で。
合奏でも大勢が吹くリコーダーではなく、
指揮者や太鼓がやりたいと言うような子でした。
でもそれをダメと言われたことは一度もなく、
自分の意志を最大限尊重してくれましたね。

ーー特に印象に残っている先生っていらっしゃいますか。

高坂:中学2年のときの社会の先生です。
話が面白くて、やればやるほど褒めてくれる。
今でもインパクトに残っているのが、
朝鮮半島の軍事境界線付近に訪れたときの経験談を語ってくださった授業。
「国境線上でそんなことが起きていたんだ…」と
未知の世界にふれて非常に好奇心が刺激されたのを覚えています。
ぼくにとって先生というのはスーパースターのような存在でした。

ーー学校の先生方の影響、非常に大きかったのですね。
ほかに高坂さんの生き方や考え方に影響を与えた人や本、体験はありますか。

高坂:手塚治虫さんの影響は大きいですね。
『ガラスの地球を救え』というエッセイを教育実習の直前に読み、
先生になりたいという思いを新たにしました。

ーーどんな点に心を揺さぶられたのでしょう。

高坂:手塚さんは「想像」と「創造」の両方を持ち合わせている人だと思うんですよ。
想像力の豊かさと、想像したことを漫画という「形あるもの」に表現していく創造性に圧倒されました。
「想像力」とは、やさしさだと思うんです。
「想像力」がたくましくなると、相手のよろこびや痛みがわかる気がして。
「創造力」があれば、そのやさしさを形にすることができる。
分野は違いますが、ぼくは教育分野でそんな人になりたいと、強く思いましたね。
ですが、大学3年の秋に附属高校の教育実習に行って
「やりたいのは教師じゃない」と気づいたんです。

ーーこれまでずっと教師を目指されてきたのに、
「教師じゃない」と思ったのは、何があったのでしょうか。

高坂:とりわけ、ぼくが目指していたのは、公立中学校の先生です。
中学生は受験で内申点が関わるので、先生はどうしても評価者の立場になってしまう。
「もしかしたら、評価というものが、生徒も本音を出しにくくなってしまったり、
上下関係が生む可能性があるのかもしれない。」と、学生当時、考えていたんです。
一方、塾講師の場合は、生徒と同じ目標に向かって
「一緒にがんばろう」と言える関係を築きやすいかもしれない。
これは、就活中に入社した会社の人事担当者と話しをしていて、
そのとき非常に納得したんです。
他社とも迷いましたが、社員の情熱やフレンドリーな人柄に惹かれ、
会社の教育観への共鳴度が大きかったことから、「ここで働こう」と決めました。

結果的にこの選択はすごくよかったと思っています。
一人一人の受験を通じた成長に立ち会えるし、
合格発表のたびに大きなやりがいを感じられる仕事でしたから。
集団授業や個別指導の講師、運営、そして教室長としての経験を通じて
生徒や保護者の方、そして同僚や部下たちと接してきたことは
現在のフリーランスにおいての活動に活きています。

ーー質問家マツダミヒロさんとの出逢いのきっかけは?

高坂:塾を卒業した高校生になった教え子から
「塾がなくなったらどう勉強したらいいの?」という質問が飛んできたんです。
もしかしたら、塾の授業ではこれまで答えを与えすぎていて、
生徒自身が考える時間を奪っていたんじゃないかって。
そこで「考えさせる問いかけ」を探りたいという思いから、
「質問」と名がつく本を、読みあさっていました。

シャンパンタワーの実演を、見たことがありますか?
魔法の質問には、シャンパンタワーの法則というものがあります。
「まずは自分を満たす。そして、あふれたエネルギーで身近な人から満たす。
あふれだしたエネルギーで満たすと、無理なく継続して応援することができる」
という法則なのですが、
一時期、自分を満たす前に、周りの人を満たそうとしていました。
つまり、若干無理をしながら、周りの人の応援をしていたのです。
そんなある日、ぼくは体調を崩してしまい、2ヶ月近く、休職したことがあります。
当時の上司は、ぼくの体調を気遣ってくれて、
今後の働き方について相談にのってくれたのですが、
自分の口からポロッと出たのは「休みたい」という言葉でした。
心がすっかり、疲れてしまっていたんでしょうね。
ちょうどその日、ぼくの誕生日だったんです。
何となく、まっすぐ家に帰れなくて、途中で書店に立ち寄った。
その書店で、目の前にあって、偶然手にとったのが、魔法の質問を主宰する、
マツダミヒロさんの『やめる力』という本でした。
前書きの言葉は、まさに自分のために書いてくれているかのような言葉でした。
体調が回復したら、魔法の質問の講座を受けることに決めました。
人生最悪だと思った誕生日が、人生を大きく変えるチャンスの日になったわけです。

☆後編に続く☆
posted by メイリー at 13:24| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする